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愛媛県松山市の住宅街で20日に起きた爆発は、スプレー缶の破裂が原因とみられています。暖房器具などを使う今の時期は注意が必要です。
道路に飛び散った窓ガラスに大きく歪んだ窓枠。この光景は松山市土居田町で20日昼前に店舗兼住宅で発生した爆発の跡。ケガ人はいなかったものの住宅街は一時、騒然となりました。
近くに住む女性:
「ダーンっていう音がしたからね。なんか落ちたんじゃろかと思ってびっくりして」
警察によりますと、原因は「スプレー缶」が「暖房機器」の熱により破裂したとみられるとのこと。このようなスプレー缶による爆発。寒い時期は特に注意が必要といいます。
かつて行われたスプレー缶の危険性がわかる実験では、ストーブの前にスプレー缶を置くと爆発して炎が出ました。原因はファンヒーターの熱で過熱されたスプレー缶の内圧が上昇し破裂し、噴き出た可燃性ガスにファンヒーターの火が引火したためです。またスプレー缶をストーブの周りで噴射しても炎が出ました。
製品の安全性を確かめる独立行政法人「NITE製品安全センター」は21日、スプレー缶のを熱い場所に置かないよう注意を呼びかけました。
NITE製品安全センター・宮川七重広報課長:
「スプレー缶の中身はLPガスだったり、ジメチルエーテルといった燃えやすいガスが使われております。そのガスが引火するとそのまま爆発するということになりますので、火災につながる。熱い所の前、ストーブの前に置くようなことは気をつけて頂ければと思います。基本的には冷暗所、あと直射日光が当たらないところというところに保管して欲しい」
松山市ではこの数日間で住宅火災が相次いでいて、消防は火の取り扱いに十分注意するよう呼びかけています。
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