2020年のボジョレーヌーヴォーの解禁日は、11月19日。1985年より、毎年11月の第3木曜日と決められています。
ボジョレーヌーヴォーは、フランス・ブルゴーニュ地方に位置するボジョレー地区でつくられた新酒ワインのこと。もともとはボジョレー地区のぶどうの収穫を祝うためのワインでしたが、他の地区でも評判となり売れるようになりました。やがて早出しを競うようになると、品質の悪いワインが流通することに。品質の低下を防ぐため設けられたのが解禁日だったのです。
日本も今、ワインの新酒の季節です。「山梨ヌーボー」は、山梨県内で今年収穫された「甲州」、「マスカット・ベーリーA」を使って醸造された新酒ワイン。毎年11月3日が解禁日となっています。他にも日本各地の新酒ワイン、イタリアの「ヴィノ・ノヴェッロ」、ドイツの「デア・ノイエ」なども!
ボジョレーヌーヴォーをはじめ、新酒のワインは熟成には向きません。気軽に飲み干すのがおすすめです。
それぞれの解禁日の設定には、環境保全、資源保護、品質担保といった重要な目的があるのですね。同時に、期間限定だからこその祝祭的な側面もあり、風物詩として人々の心を動かすのかもしれません。この冬、今だけの食を愉しむのも一興ではないでしょうか。
参考サイト
環境省「狩猟制度の概要」一般社団法人 日本ジビエ振興協会農林水産省「国産ジビエ認証制度」京都府「ズワイガニ漁業」旬の食材百科公益社団法人 やまなし観光推進機構