台風北上で梅雨前線が活発化 西・東日本は断続的に雨 今後の雨の見通しと注意点
台風+前線=前線の活動が活発化
1時間に50ミリ以上「滝のような雨」 24時間雨量は300ミリ近く
11日11時現在、奄美地方には大雨警報に加え、土砂災害の危険が高まっているとして、土砂災害警戒情報が十島村に発表中です。あす12日(月)にかけて、強弱を繰り返しながら断続的に雨が降る見込みです。今後、少しの雨でも、土砂災害や川の増水・氾濫に警戒が必要です。
今後の雨の見通し
11日(日)夜は、いったん、雨が小康状態になる所もありますが、あす12日(月)にかけて雨の降りやすい状態が続く見込みです。
12日(月) 通勤・通学時間帯に雨が強まる
6月はすでに記録的な大雨となっていて、6月上旬の降水量(1日~10日)は東京都心で294.5ミリ(平年比約5.8倍)、静岡492.0ミリ(平年比約8.0倍)、愛知県豊橋480.0ミリ(平年比約11.6倍)、和歌山240.5ミリ(平年比5.9倍)など、記録的な大雨となっています。
地面にはたっぷりと水分がたまっているため、少しの雨でも土砂災害に注意・警戒が必要です。雨が弱まっても、むやみに家の裏山や川には近づかないようにしましょう。
土砂災害の前触れは
1つめは、がけや地面にひび割れができることです。
2つめは、木が裂ける音や石がぶつかり合う音が聞こえたり、土のにおいがしたりすることです。
3つめは、井戸や川の水、湧き水が濁ることです。湧き水が止まる場合も、前触れの一つです。
4つめは、がけや斜面から水が湧き出たりすることです。
そのほか、小石がバラバラと落ちてくる、地鳴りや山鳴りがする、雨が降り続いているのに川の水位が下がる、樹木が傾く、などがあります。このような時は、土砂災害の危険が高まっています。すぐに周りの人に声をかけて、安全な所へ避難してください。