2025年10月の満月「ハーベストムーン」はいつ見える?秋の夜長に月を愛でよう

「ハーベストムーン」とは?

*2025年の秋分の日は9月22日
各月の満月についている英語名の発祥はアメリカの先住民とされ、「ハーベストムーン」の意味は「収穫の月」となります。彼らが暮らす北アメリカでは、ちょうど秋分のころは農作物を収穫する時期にあたり、ハーベストムーンを収穫時期の目安としていました。ハーベストムーンの月明りが忙しい収穫シーズンの夜を支え、きっと大切に想われてきたことでしょう。
「ハーベストムーン」はいつどこで見える?
最大を迎える時刻は、昼間の明るい時間帯ですが、中秋の名月の10月6日(月)の夜から7日(火)の明け方にかけてと、7日の夜から8日の明け方にかけて、二晩にわたってほぼまんまるの満月を楽しめそうです。
満月は、日没の頃に東の空から昇り、真夜中に南の空を通って、日の出の頃に西の空へ沈みます。お天気に恵まれれば、夜通し見ることができるでしょう。2025年10月6日(月)と7日(火)の各地の月の出の時刻は以下の通りです。
●各地の月の出の時刻
2025年10月6日/7日
根室 16時16分/16時39分
仙台 16時36分/17時03分
東京 16時41分/17時11分
大阪 16時59分/17時29分
福岡 17時20分/17時51分
那覇 17時32分/18時08分
※各地の日の入りの時刻は16時50分~18時10分前後です。

月は約29.5日の周期で、新月→上弦の月→満月→下弦の月→新月という満ち欠けを繰り返します。この月の満ち欠けは、月と太陽との位置関係が変わることによって起こります。
満月となるのは、地球から見て太陽と月が180度離れたときです。地球上の私たちのいる場所が太陽の裏側へ回ったとき、つまり夜になったときに、私たちは太陽に照らされた満月を見ることができます。
このため、満月が最大となる時刻は様々ですが、満月はいつも夜通し見ることができ、見える方角は大体同じになります。
各月の満月の呼び方

アメリカの先住民は、各月の満月に名前を付けることで季節を把握していたと言われています。
昔は、今の「太陽暦(太陽を基準にした暦)」ではなく、「太陰暦(月の満ち欠けを基準にした暦)」をもとに生活していました。つまり、“夜空に浮かぶ月”が生活の指標となっていたのです。中でも満月は特別なものとして、その月ごとにまつわる生き物や作物、自然や気象などから名前が付けられ、農業や漁業、狩猟などの目安とされてきました。
この時期だから美しい「ハーベストムーン」
諸説ありますが、「ハーベストムーン」には、『浄化』『許容』『無償の愛』『受容』『多様性』などのキーワードがあるとされています。心身の浄化や癒しを求めている方…など、ハーベストムーンに願いを込めてみるのもよさそうです。秋の夜長に、ゆったりとした気持ちで月を見上げてみてはいかがでしょうか。
秋の夜はまだまだ蒸し暑い日もあれば、急に気温の下がる日もあるため、天体観測をされる際は、天気だけでなく気温も確認して対策をされてくださいね。
最終更新者:小野 聡子