長崎海上保安部に配属された最新鋭の大型巡視船が19日、報道陣に公開されました。
領海警備で海の安全を守るだけでなく、災害にも対応できる船として活躍が期待されます。
10月31日に就役した長崎海上保安部の巡視船「ごとう」です。
長さ約120m、幅約14m、速力は25ノット(時速約46km)以上で、第七管区海上保安本部では初めての3500t型です。
河本行弘 船長(二等海上保安監)
「遠隔放水銃というのがございます。その後ろは40mm機関砲が装備されております」「(機関砲は)制圧というか、そういうことに使われるものです」
総工費は143億円で、中国語や韓国語、ロシア語など5か国語で停船命令などを表示できる装置や、7メートル型の高速警備救難艇も3隻搭載しています。
乗組員の定員は42人で、海難救助や領海の警備、火災が起きた船の消火などの業務にあたります。
大型で多くの人を乗せることができ、災害への対応も可能です。
船の後方にはヘリコプターが離着船できる「飛行甲板」があり、このスペースは災害時の救援物資の輸送にも利用できます。
災害が発生したときは、避難者など100人以上を受け入ることができ、携帯電話の充電など電力の供給や給水支援にも対応しています。
河本行弘 船長
「安心安全のために働けるように努力して頑張っていきたいと考えております」
長崎海保に配属された船としては6隻目で、大型のため長崎市小江町の民間の岸壁を借り上げて停泊させるということです。
