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    全国からファン集結!『夏目友人帳』モデル地・人吉市の天狗橋が復活 夜は『妖怪祭り』も【熊本発】

    人気アニメ『夏目友人帳』のモデル地の一つで5年前の豪雨で被災した人吉市の『天狗橋』が15日復活し、全国から多くのファンが駆けつけ渡り初めを行いました。
    同日の夜、人吉市で開かれた仮装イベント『妖怪祭り』と合わせてたっぷりとお伝えします。

    【参加者(北九州から)】
    「アニメの中でもよく使われている橋だったので、それが壊れて〈どうなるのかな〉と思っていて、やっと直ったのでうれしい。この日を待っていた」

    11月15日、人吉市の球磨川に架かる橋がまた一つ、復活の日を迎えました。

    歩行者、自転車専用の橋『天狗橋』です。

    2020年の7月豪雨で左岸側の堤防が流され通行できなくなりましたが、国が復旧工事を代行。橋の一部を架け替えたほか、再塗装を施しました。

    【地元住民】
    「壊れたときは、やっぱり悲しかったので、立派になって、うれしい」

    【金子 恭之 国交相】
    「今回、この天狗橋が復活したことによって、『夏目友人帳』を愛するファンの皆さんとこの地域の新しい絆ができたのだろうと思っている」

    この『天狗橋』は熊本県出身の漫画家、緑川 ゆきさん原作の人気アニメ『夏目友人帳』のモデル地としても知られています。

    『夏目友人帳』は幼いころから妖怪が見える主人公『夏目 貴志』が、自称用心棒の『ニャンコ先生』や友人に助けられながら大切な日々を守るすべを見つけていく人と妖(あやかし)たちとの絆の物語。『天狗橋』は夏目の通学路として作品に度々登場していて、ファンにとって人気のスポットとなっています。

    【熊本県観光文化部 脇 俊也 部長】
    「『夏目友人帳』の生活の中の一部となっている象徴的な景色、風景となっているので、この風景を何度も皆さんに楽しんでもらえたら」

    この日は、完成式典とは別に県と人吉市が『夏目友人帳』ファン向けの開通イベントを開き、抽選で選ばれた県内外の100人が参加しました。

    【開通を祝うニャンコ先生の音声披露】
    「天狗橋がついに開通したぞ!じゃんじゃじゃ~ん!よかったね。皆の者、渡れー。うれしいね。あ、転ぶなよ!」

    完成を祝う『ニャンコ先生』の音声が披露される中、渡り初めを行いました。

    【参加者(佐賀から)】
    「一番初めに連れてきてもらった橋が天狗橋だったので、完成に立ち会えたのが一番うれしい」

    【参加者(東京から)】
    「とても鮮やかな橋が、雲一つない快晴の中ですごく映えて印象に残った」

    また、会場では、この日限定で『渡り初め記念カード』も配られました。

    【参加者(茨城から)】
    「(カード)いだだきました!」
    (Q、渡った感想は?)
    「感無量!去年、まだ復旧前の橋を見ていたので、渡れて良かった」

    【熊本県観光文化部 脇 俊也 部長】
    「夏目友人帳の影響力の大きさを肌に感じている。皆さんの期待に沿える新しいサービス、プランも作っていきながら全国、そして海外のファンの皆さんに喜んでもらえように努めていきたい」

    この日の夕方、人吉市の鍛冶屋町通りでは、『妖怪祭り』が開かれました。

    この通りもアニメ『夏目友人帳』に登場するモデル地の一つ。5年前の豪雨災害を受け、県が作品とコラボしキャラクターの影絵を点灯させるなどして、にぎわいの創出に力を入れています。

    【鍛冶屋町通りの街並み保存と活性化を計る会 立山 茂 会長】
    「やってもらうだけでは情けない。〈自分たちも何かやろう〉と始めたのが、この妖怪祭り。人吉球磨は昔から妖怪の地で、〈古き良き日本〉が残っている」

    妖怪伝承が色濃く残る人吉球磨の魅力を生かそうと、地元有志と熊本県立大学の学生らが中心となって3年前から開いています。

    【熊本大学文学部の学生】
    「私たちが作成した人吉球磨地域の妖怪紹介や妖怪漫画の年表なども展示している。すでに皆さんから寄贈された妖怪漫画の雑誌や単行本も集まっている」

    5回目の今回は、熊本大学などの協力の下、通りの一角に誕生した『CHOBIT 妖 漫画館』のオープニングセレモニーが開かれた後、祭りがスタート。アニメのキャラクターなど色んな妖怪に扮した人たちが通りを練り歩きました。

    【熊本大学文学部 鈴木 寛之 准教授】
    「お稲荷様が鍛冶屋通りゆかりの神様なんですけど…」

    会場では、民俗学の専門家による『神様めぐり』のほか、『妖怪射的』や『妖怪おみくじ』など様々な企画が催されました。

    【来場者(東京から)】
    「人と妖(あやかし)の境がなくなる感じの闇夜に紛れてドンチャン騒ぎみたいな」

    『夏目友人帳』のキャラクターに扮したこちらの女性は、家族と一緒に東京からやって来ました。

    昼間は、『天狗橋』の渡り初めにも参加。アニメのモデル地を堪能していました。

    【来場者(東京から)】
    「楽しませてもらっています」

    会場では、妖怪に扮した参加者がレッドカーペットを歩く『妖怪ランウェイ』や『狐の嫁入り行列』なども行われ、夜の帳が下りた通りは、より幻想的な雰囲気に包まれました。

    豪雨災害から5年4カ月余り。人気アニメや妖怪を生かした地域づくりが少しずつ実を結び始めています。

    5年前の豪雨では球磨川に架かる10の橋が被災しました。

    復旧工事が完了したのは『天狗橋』が三つ目で、残る七つの橋については現在も復旧工事が進められています。

    全国からファン集結!『夏目友人帳』モデル地・人吉市の天狗橋が復活 夜は『妖怪祭り』も【熊本発】

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