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災害時の備えを部屋に溶け込ませる「置き見せ」の防災グッズが注目されている。防災予算が大幅に増える中、普段使いのイスやアートを兼ねた非常用トイレなど多彩な商品が登場し、目につきやすい配置で備えを強化する動きが広がっている。
前年比6000円増加…防災対策にかける金額が大幅アップ
毎年のように発生する災害。防災グッズは下駄箱や収納棚など目に付かない場所に置いている人が多いが、自宅に溶け込む置き見せのグッズが増えている。
19日のテーマは「置き見せ防災グッズ しってる?」だ。
スミセイ「わが家の防災アンケート」2025で分かったのは、家庭で防災対策にかける金額の大幅アップだ。防災対策にかけるお金は2024年は1万292円、2023年は1万583円だったが、今回のアンケートでは一気に6000円ほどアップし、平均で1万6356円となった。
多くの人が非常用の飲料水や食料、持ち出し袋の準備などにお金をかけているという。みなさんの防災グッズ事情を聞いてみた。
40代:
最近やっと用意しました。避難バッグを用意して、そこに3日分ぐらいの食料と水を入れています。
40代:
2年ぐらい前に買ったきりになってしまっていて。(Q、いくらぐらい?)1万円とか。そろそろ見直さないといけないなと思っています。
遠藤玲子キャスター:
防災士の宮司さん、最近何か防災グッズは用意しましたか?
宮司愛海キャスター:
太陽光で電源を生み出せるソーラーパネル付きのポータブル電源を買いました。
遠藤キャスター:
確かにあると便利だと思いますが、そういった防災グッズって置き場所に困りませんか?
宮司キャスター:
困ってます。やっぱり靴箱の下辺り、ちょっと奥の方に置きがちですよね。
遠藤キャスター:
街の皆さんにも聞いてみました。
30代:
結構大きくなっちゃって邪魔です。リビングの端に置いてあって、いつでも取り出せるようにした方がいいかなと思って、しまわずに置いてあります。
60代:
(ドアに)引っ掛けてある。邪魔だけど引っ掛けてある。出せるところに置いておかないと意味がないでしょ。本当は押し入れとかに入れたいんだけど。
インテリアを兼ねる防災グッズも
遠藤キャスター:
家族全員分となると量もかさばり、そのまま部屋に置いておくのも悩ましいですよね。そんな方にぴったりなのが、部屋に溶け込む「置き見せ防災グッズ」なんです。
遠藤キャスター:
この中に防災グッズがあるんですが、どれだと思いますか?確かに目立ってはいますが…正解はこの赤いボックス。
防災備蓄セットbibo(1万7380円)は、赤いボックスの中に、家族構成によって箱が小分けになっており、3日分の長期保存用の水や食料が入っています。他の色やデザインもあるので、それぞれのご家庭に合ったボックスを選ぶことができます。
SPキャスターパックン:
箱がオシャレだね。
続いてご紹介するのも「置き見せ防災グッズ」で、アートとイスです。こちらは災害時に同じ使い方をするのですが、何だと思いますか?
木村拓也キャスター:
トイレですか?
遠藤キャスター:
答えは、どちらも非常用のトイレなんです。アートトワレ(税込み1760円)は、家のトイレに設置する袋や凝固剤が5回分入っているので、トイレに飾っておいても普段から目立たず便利です。
遠藤キャスター:
PATATTO350+(税込み6380円)は、座面を外すと簡易トイレになります。イスとして普段使いも出来る上、必要ないときは折り畳んでぺったんこにできます。こちらは2024年の能登半島地震以降注文が増え、注文数が約1.5倍まで増えたそうです。
宮司キャスター:
こういったものだったら、インテリアを兼ねて置きやすいですね。
SPキャスターパックン:
普段から座っているものであれば、持ち出した時に家にあったあれだとちょっと落ち着くところもあると思います。非常時用なんですけど、普段から慣れているものがいいなと感じます。
置き見せ防災グッズを、ぜひ活用してほしい。
(「イット!」2月19日放送より)