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「寒波の影響、3連休までダラダラと続く」。片平敦気象予報士が語る、今回の寒波の特徴は「雪も寒さもダラダラとしつこい」こと。
その影響は3連休を含む今後1週間から10日ほど続く見通しだという。
■上空の寒気が居座り続ける長引く寒波
片平気象予報士によると、上空1500メートル付近の気温がマイナス9度前後の冷たい空気(寒気)が、この先しばらく居座り続けるという。
「上空の寒気の予想を見ると、真冬にやってくるような冷たい空気が、この先土曜日から3連休、そして月曜日ぐらいまで影響が残ってしまう」と説明する。
今回の寒波は、先々週の大寒波と比べると強さは若干弱めだが、その影響が長く続く点が特徴だ。
■雪への備えと安全対策を徹底して
週末から3連休にかけて、雪への備えが重要だ。
片平気象予報士は、雪道の走行に関して「必ず冬用タイヤを使用し、雪の量が多い場合はタイヤチェーンも持参して装着する心構えが必要」と強調する。
ノーマルタイヤでの走行は事故のリスクが高く、他の車両の通行にも影響を及ぼす可能性があるという。
除雪作業に関しては安全第一を呼びかける。「必ず2人以上で行い、ヘルメットを着用し、高所では命綱を使用すること」を推奨。
また、気温が低いため、路面の凍結にも注意が必要だと指摘する。
■寒波後の春の訪れと新たな注意点
片平気象予報士によると、この寒波が過ぎると春の兆しが見えてくるという。
来週後半から再来週にかけて、大阪では最高気温が15度程度まで上昇する見込みだ。
「日差しも強くなってきているので、体感的には春だなと感じるような状況になってきそう」と予想する。
しかし、春の訪れとともに新たな注意点も浮上する。
気温上昇に伴う雪崩や屋根からの落雪事故のリスク、そして花粉症の本格的な始まりだ。
片平気象予報士は「花粉症の方は対策もしっかりとしてほしい」と呼びかけている。
寒暖の差が大きくなる時期だけに、体調管理にも注意が必要だ。
気象の変化に応じた適切な対策を取ることが、この季節を快適に過ごすポイントとなりそうだ。
(関西テレビ「newsランナー」2025年2月19日放送)