熱帯低気圧 台風として5日頃に北陸に接近 警報級の大雨のおそれ 土砂災害に警戒
沖縄の東にある熱帯低気圧は、4日(木)3時までに台風に発達するでしょう。4日(木)~5日(金)にかけて、本州の南岸に接近または上陸し、北陸地方には5日(金)に最も近づくでしょう。4日(木)~5日(金)は警報級の大雨となるおそれがあります。最新の情報に注意して下さい。
熱帯低気圧 4日(木)までに台風へ
熱帯低気圧は3日(水)15時現在、南大東島の南南東を北北西に進んでいます。このあと、4日(木)3時には奄美大島の東で台風に発達するでしょう。
5日(金)に台風として北陸に接近 警報級の大雨のおそれ 予報円の北側を通れば強い風も
4日(木)に台風に変わった後、九州に接近し、5日(金)には西日本から東日本の南岸に接近または上陸するおそれがあります。
予報円の中心を通った場合、北陸地方への最接近は5日(金)昼前~夜のはじめ頃となりそうです。ただ、気象モデルによっては接近が早まるものがあり、まだブレ幅があります。
今回の台風の特徴は、台風としてはあまり大きくはなく、発達もしないですが、台風の東側にある前線と合わさることで、大雨となるリスクがあります。また、中心付近では風が強まるでしょう。
北陸地方では、4日(木)~5日(金)は警報級の大雨となる所があるでしょう。土砂災害に注意・警戒して下さい。予報円の北側を通った場合は雨量が増えるおそれがあり、風も強まるでしょう。現段階では暴風域を伴うほど発達はしない予想ですが、台風中心付近で局地的に風が強まり、収穫直前の稲の倒伏などのリスクがあるでしょう。果実の落果にも注意が必要です。
3日午前までの雨で地盤が緩んでいる所も 雨量が少なくても土砂災害に注意
2日(火)夜~3日(水)午前中にかけて、前線が南下した影響で、新潟県を中心に局地的に大雨となりました。4日(木)~5日(金)は、台風や前線による雨量が加わり、特に5日(金)は、降水量が多くなるおそれがあります。
2日(火)夜~3日(水)午前中で雨量が多くなった所では地盤が緩んでいますので、少ない雨量でも土砂災害の発生するリスクがあります。また、台風のコースや発達の程度によっては予想より雨量が多くなるおそれもあります。最新の情報に十分に注意して下さい。
今年は遅い時期まで台風シーズン長引くか
今年の台風発生数は8月までに14個と、2018年以来の多さとなっていますが、北陸地方に接近した台風はまだありません。これは、太平洋高気圧が平年より強く、日本付近に近づきにくかったことが影響していると見られます。
例年は、台風の接近は8月~9月が多くなりますが、太平洋高気圧が強い今年はこれからが台風シーズンとなると見られます。太平洋高気圧の勢力が強いため、10月以降も台風シーズンが続くと見られ、遅い時期まで台風に注意が必要です。