記録的な暖かさだった3月 桜は開花と満開の最早記録が続出 4月も暖かさ続く?
記録的な高温 3月なのに暑いくらいの所も
その後、一時的に寒気が流れ込み、季節先取りの暖かさはいったん落ち着いたものの、19日頃から再び気温が上昇。21日には、札幌で統計開始以来最も早く最高気温が15℃以上になったほか、22日は、全国にあるアメダスの180地点以上で最高気温が3月1位に。大阪は25.2℃と3月に初めて夏日となり、京都や福岡なども夏日の最早記録を更新しました。さらに23日から24日にかけても、あちらこちらで3月の最高気温の記録を塗り替えました。東京都心では24日に気温が25.0℃まで上がり、今年初めて夏日に。3月に夏日になるのは10年ぶりのことでした。
記録的な早さで桜が開花・満開
14日には、全国トップを切って、東京で桜が開花。2021年、2020年と並んで観測史上最も早い開花となりました。その後、毎日のように、あちらこちらから開花の便りが届きましたが、多くの地点で観測史上最も早い(タイ含む)開花や、記録的に早い開花でした。
開花も早ければ、満開も早い記録が続出しました。22日には東京で桜が満開に。2013年、2020年、2021年と並び、観測史上2番目に早い満開でした。その後も翌週にかけて満開ラッシュとなり、27日には大阪や名古屋など計9地点で満開に。満開の早い記録となった地点が多くありました。31日の時点で、九州から東北南部の広い範囲で開花や満開の便りが届いており、今年の桜前線はかなり急ぎ足で北上しています。
桜の季節にまるで梅雨? 沖縄・本島北部に「線状降水帯」発生
22日、沖縄は線状降水帯によって非常に激しい雨が同じ場所で降り続いているとして、本島北部に「顕著な大雨に関する気象情報」が発表されました。1時間降水量の日最大値は名護62.0ミリ(2時47分まで)と3月1位(1967年~)、東村で60.5ミリ(2時52分まで)と3月1位(1981年~)の値を更新しました。
また、29日夜から30日にかけても沖縄では前線に伴う活発な雨雲がかかり、宮古島市城辺で30日正午までの12時間降水量は171.0ミリと、3月として観測史上1位の値を更新しました。
3月下旬は本州付近も前線や湿った空気の影響で、曇りや雨の天気が多くなりました。東京都心は、23日から28日まで6日連続で日照3時間未満となりました。東京都心で3月に6日連続で日照が3時間未満になったのは、2016年(3月9日~14日)以来7年ぶりでした。1週間連続で降水も観測しました。
4月はどうなる?
4月後半になると、北日本は引き続き平年より高いものの、東日本や西日本、沖縄・奄美では平年並みに落ち着く見込みです。