北陸の12月 気温が平年より高いのに降雪量は約2倍にも 今後も短時間強雪には注意
気象台発表の1か月予報
そのポイントは、「寒気の影響を受けにくいため、向こう1か月の気温は高い」、また、「冬型の気圧配置が長続きしないため、向こう1か月の降雪量は平年並か少ない」ということです。
また同日、気象庁大気海洋部から、エルニーニョ監視速報(No376)が発表されました。
「12月の実況はエルニーニョ現象が続いており、引き続き冬の期間はエルニーニョ現象が続くとみられる」。「今後、春の終わりにかけてエルニーニョ現象が続く可能性もある(40%)が、平常の状態になる可能性の方がより高い(60%)」旨の発表がありました。
エルニーニョ現象の影響等により、上空の偏西風は日本付近で蛇行し、平年より北を流れやすい見込みです。日本付近では冬型の気圧配置が長続きせず、引き続き平均的には寒気の影響を受けにくいと考えられます。
12月の輪島 月平均気温は平年並みでも月降雪量は平年よりかなり多かった
一般に、地上気温が6.5度で雪が降るにはかなりハードルが高くなっています。図は北陸全体を示していますが、昨年12月の17日~23日頃は寒波襲来となり、この期間は平均気温は平年を大きく下回りました。輪島では22日の1日で1か月の月降雪量の約8割近い雪が降る短時間強雪となり、この影響で1か月平均でみても、平均気温は平年並みの範囲で最も高い気温でも、月降雪量は平年よりかなり多くなったと考えられます。
天気は短い周期で変化 13日頃と16日頃は冬型 大荒れや大雪の可能性も
13日頃と16日頃は冬型の気圧配置となるでしょう。特に16日頃は強い冬型の気圧配置となり、大荒れや大しけ、大雪となる可能性があります。この前後を中心に、凍える寒さとなりそうです。体調を崩さないようにできる限り暖かくしてお過ごしください。