北陸 1か月予報 期間平均では暖冬予想続くも 気温の乱高下・次なる寒波への備えを
北陸全体を5日毎に見た12月の気温や降雪の状況
初雪は、新潟は12月1日に観測されましたが、福井・金沢・富山では、寒波襲来となった同月の17日にようやく観測され、福井・富山は平年より14日、金沢は23日も遅く観測されました。
同月17日頃からは一転寒波襲来。北陸の平均気温平年差は大きくマイナスに転じ、25日頃にかけて各地で積雪が急増しました。特に、12月21日~25日にかけては、降雪の強まりが顕著で、この5日間の北陸全体の降雪量平年比は、なんと1000%超えを記録、甚大な被害も発生してしまいました。元日になり12月の実況が確定し、仮に12月の1か月の降雪量が平年並みやほぼ平年並みとされても、生活実感から大きくかけ離れた現実離れした数字のようにも感じられそうです。
1か月予報や3か月予報、暖候期予報、寒候期予報などの季節予報は、日別の天気を予報するものではありません。ここから分かるのは、あくまでも北陸平均のおおまかな天気傾向のみとなっています。更に言えば、この季節予報から日常生活へ短期的にどのような影響があるは、全く分からないということです。
気象台発表の1か月予報は引き続き暖冬予想 1月3日頃からはかなりの高温
そのポイントの一つは、「向こう1か月の気温は、寒気の影響を受けにくいため高く、特に、期間の前半は気温がかなり高いこと。また1か月の降雪量は少ない」こと。もう一つは「冬型の気圧配置が弱いため、平年に比べ曇りや雪または雨の降る日が少なく、日照時間は平年並みか多い」ということです。
また本日、1月3日頃からを対象にした「高温に関する早期天候情報」も発表されました。元日は、一時的に冬型となる予想となってきたたため、当初28日頃~と予想されていたものが、31日頃~に変わり、更に本日(28日)の発表では、1月3日頃~に変わってきました。農作物の管理、積雪が多い地域では、なだれ、融雪による土砂災害や浸水害、屋根からの落雪に十分注意が必要です。
冬こそ北陸 この絶景は花粉飛散や大陸から黄砂が飛来する前迄の冬季限定
雨が降ると、大気中に浮遊しているちりやほこりは、地上付近に落下しやすくなります。雪が降る場合にも同様のことがおこり、大気中の浮遊物は少なくなるので、視程が良くなり、遠くまで見通すことが出来るようになるのです。
冬型が次第に緩むステージ或いは、冬型が緩み雪が止んで翌日に晴れた場合は、岩肌に雪を抱く立山連峰のこの時期ならではの絶景を見るチャンスとなり、1年を通して最も視程が良いと言えそうです。