北陸 梅雨前線は日本海まで北上 梅雨の最盛期へ 短時間強雨や土砂災害などに注意
梅雨の最盛期 特に30日以降は強い暖湿流が次々と流れ込んで梅雨前線の活動が活発化 大雨リスクの高い危険な気圧配置が続く
局地的に短時間の激しい雨や雷雨、低地やアンダーパスなどの浸水、河川や用水路などの増水、落雷、竜巻などの激しい突風などには十分注意して下さい。また、総雨量が多くなることが予想されます。土砂災害にも十分に注意・警戒して下さい。
大雨の警報級の可能性 今夜は新潟の下越、石川の能登が中心 30日~7月1日は4県全域が対象
その後、30日~7月1日頃は、北陸地方の4県全域で前線の停滞により、総雨量が多くなる見込みです。梅雨前線の活動の程度によっては広い範囲で警報級の大雨となりそうです。
大雨となるまであまり時間はありませんが、今一度下記を確認して下さい。
① 最新のハザードマップをみて、避難場所や避難経路の確認をしておきましょう。複数の避難場所や避難経路を念頭に入れておくことも大切です。
② 非常用の持ち出し品は、リュックなど両手が使えるものに入れて、すぐに持ち出せる所においてください。
③ 自宅周辺の側溝など排水が問題なく行われることを確認しておきましょう。
石川県の珠洲市と能登町 大雨警報・注意報の発表基準(土壌雨量指数基準)を引き下げた運用を継続中
過去84年で北陸で最も雨が多く降った日は?
北陸地方の梅雨明け平年日は7/23となっています。これから約1か月間は特に大雨に注意が必要な期間となっています。梅雨の晴れ間は貴重となりますが、自宅周辺の側溝などこまめに掃除を行う習慣を付けて下さい。
湿度が高いこの時期は体温が下がりにくい 熱中症に注意 ~富山県の事例より~
グラフを概観すると、
①1日の搬送者が10名以上と多い日は、最高気温が概ね33℃以上、平均湿度は55~80%程度の範囲にほぼ対応しています。
②1日の搬送者は10名未満でも比較的搬送が多い日の気象条件は、最高気温が30~32℃、平均湿度帯は70~90%の範囲にほぼ対応しています。
③最高気温が30℃未満の範囲を見ると、搬送日の気象条件の分布に特別な偏りはなさそうですが、平均湿度が90%を超える高い日の複数日で搬送が行われていることが分かります。
以上のことから、気温は低くなっても湿度が高いと熱中症リスクは続き、搬送は無くならない傾向にあるとも言えそうです。
梅雨前線が日本海まで北上するということは、北陸地方は前線の南側に位置し、多くの湿った空気が流れ込んでくることになります。湿度が高いと、汗をかいても蒸発しにくく、気化熱による熱の放散(体温を下げる効果)は期待薄となってしまいます。
最高気温が30℃以上の真夏日にならない場合や、夜間でも自宅の就寝時に寝室の湿度が上昇する場合には、熱中症リスクが高まることがあります。喉の渇きを感じる前や就寝前など、定期的に水分補給をする、風通しを良くしたり、衣類を工夫するなどの対策をして暑さを調節し、熱中症を予防するようにして下さい。