今年の梅雨入り 各地で早まる可能性 昨年は九州北部や四国で統計史上1位の早さ
沖縄 2年連続GW中に梅雨入り
例年ですと、沖縄が梅雨入りした約1ヶ月後に本州でも梅雨入りとなりますが、昨年(2021年)は、沖縄・奄美は5月5日に梅雨入りし、その6日後に九州南部・北部で梅雨入り、7日後に中国・四国でも梅雨入りとなりました。九州北部と四国では、統計開始以来、最も早い梅雨入りとなりました。
昨年は、5月から夏の太平洋高気圧が平年より強く日本の南まで張り出し、梅雨前線が本州付近まで押し上げられたためです。
前線停滞 雨量多くなる予想
1か月平均の地上気圧(左図)は、日本の東から北日本を中心に日本付近は平年より高くなる予想です。また、高気圧の軸は日本の南海上にあって、本州南岸は相対的に気圧が低く、前線や湿った空気の影響を受けやすい見込みです。予想降水量は、西日本と東日本で平年並みか多く、日照は平年より少ない予想です。
今年は、本格的な雨の季節が例年よりも早くなる可能性がありそうです。
今週中ごろ「梅雨の走り」 大雨の恐れ
奄美の梅雨入りは秒読みです。西日本と東日本では12日~14日を中心に大雨の恐れがあります。その後も天気は周期的に変わり、例年の5月より晴れる日は少なくなりそうです。
梅雨入りは、防災情報です。大雨に備えるために発表しています。気象台の梅雨入りの発表は「速報値」で、9月初めに実際の天気経過を考慮し確定値(統計値)を発表します(※梅雨のない北海道を除く)。
今年は「梅雨の走り」から大雨の恐れがあるため、側溝の掃除など早めに備えておきましょう。