お盆休み 山の天気は台風と前線に注目 気象リスク高い山域も
13日、14日に台風が接近
台風の予想進路上に富士山や日本アルプスなどが含まれています。とくに太平洋に面した富士山では台風が南の海上のコースを通ったとしても暴風雨が予想されることから、計画の中止や変更を含めて検討してください。
太平洋高気圧の北縁に前線が停滞
11日、12日は太平洋高気圧が東日本と西日本の太平洋側に張り出しており、関東甲信、東海、近畿、中国・四国、九州の山では不安定さは残るものの晴れやすく、典型的な夏山の天気となるところが多いでしょう。東北、北陸は前線の影響を受け、引き続き曇りや雨のところが多くなりそうです。北海道は南にいくほど前線の影響を強く受ける見通しです。
13日、14日は、週間天気図には反映されていませんが、台風が太平洋高気圧の縁を通過します。東日本・北日本の山は暴風と大雨に警戒が必要ですし、台風接近時に前線が南下するため西日本の山でも一時的に雨のところが多くなる可能性があります。
15日、16日は太平洋高気圧が徐々に後退するため、前線が南下する予想です。前線の近くでは、曇りや雨となりやすいでしょう。
晴れていても油断大敵
典型的な夏山では、夜明けごろから早朝の気温の低い時間帯がもっとも雲が低く、穏やかに晴れる傾向があります。一方、日が昇って気温が上がってくると、高山帯に積雲が広がってしまい、平地は晴れているのに山では雨が降っているパターンが増えてきます。これは気温が上がると湿った海風が入りやすくなり、雲の材料が供給されるためです。山岳地帯では風が強制的に上昇するため、平地に比べてすぐに雲が発生します。
今年の夏の特徴として湿った空気の量が多く、例年以上に局地的に積乱雲が発生しやすい傾向があるようですから、天気予報で晴れとなっていたとしても、午前中の比較的早い時間帯から天気の急変に備えるようにしてください。