今日28日は西~東日本で黄砂が飛ぶ予想 11月の黄砂なぜ
中国大陸奥地で降水少なく 平年の2割程度の所も
春に多く飛来する黄砂が、なぜ師走も迫るこの時期に飛ぶ予想となっているのか。黄砂は、中国大陸奥地のゴビ砂漠やタクラマカン砂漠の砂が巻き上げられ、上空の強い西風にのって日本列島まで飛来します。春(3~5月)に最も多いですが、条件次第で晩秋でも観測されることがあります。
黄砂の原因の一つは中国大陸奥地の降水が少ないことがあげられます。上図はここ30日間(10月27日~11月25日)の降水量の平年比です。オレンジ色のエリアは平年より降水が少なく、緑のエリアは平年より降水量が多いことを示しています。
赤い丸で示した中国の内陸では平年より降水が少なく、場所によっては平年の2割程度にとどまっています。雨が少ないことによって砂漠の砂が巻き上がりやすくなり、日本でも季節外れの黄砂が予想されていると考えられます。
関東でも空が霞む 念のため対策を
黄砂は東へと足早に進むため、午後には各地で黄砂が薄くなる予想ですが、洗濯物は念のため部屋干しがいいかもしれません。車のフロントガラスが汚れると視界がぼやけることがあるため、運転前に落とすようにしてください。また、環境省によると呼吸器や循環器に係る疾患の症状の悪化が指摘されています。マスクなどで対策をしましょう。
