北日本や北陸で雨雲発達 午後も局地的な大雨に注意
雨雲の動き遅く 土砂災害など注意
雨雲レーダーを見ると、北海道の東部は広い範囲で雨が強まっていて、東北や北陸は狭い範囲で雨雲が発達しています。今雨の強まっているエリアは、きょうの明け方から同じような場所に発達した雨雲がかかっています。
北陸では現在も土砂災害の危険度が高い所があります。今後は少しの雨でも土砂災害などには十分ご注意ください。
北海道は東部で大雨
北海道東部はあまり大雨に見舞われない地域なので、少しでも雨量が増えると被害が出やすくなります。釧路市や根室市の7月の平年雨量は120ミリほどですので、24時間の予想雨量が100ミリというのが、いかにこの地域で大雨かが分かると思います。
今は被害が出てなくても、これから状況が悪化する恐れがあります。ハザードマップなどで災害の発生しやすい場所を予めしっかり確認しておきましょう。
東北は狭い範囲で雨雲急発達
一つ一つの雨雲が比較的小さいため、いつどこで発生するか予想が難しいです。晴れていても天気が急変することがあります。遠くでカミナリの鳴る音が聞こえたり、急に冷たい風が吹いたら、積乱雲が近づいているサインです。早めに建物などに避難してください。
また、雨雲が急発達すると一時的に道路が冠水することもありそうです。アンダーパスなど水が溜まりやすい場所は特にご注意ください。
激しい雨 注意すべきポイントは?
これは、バケツをひっくり返したように降るイメージです。また、傘をさしていてもぬれるレベルで、木造住宅の屋内では、寝ている人の半数くらいが雨に気づくほどです。外では道路が川のようになり、高速道路を走る車は、タイヤと路面の間に水の膜ができて、ブレーキがきかなくなる「ハイドロプレーニング現象」が起こるおそれがあります。
激しい雨が降ると予想される所では、土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水・氾濫を引き起こす可能性がありますので、注意が必要です。