きょう29日 前線南下で広く雨 北陸や中国地方で大雨の恐れ 土砂災害に注意・警戒
北陸や中国地方で大雨の恐れ
北海道は昼前までキリのかかる所がありますが、次第に晴れる見込みです。太平洋側の東部では、夕方までにわか雨にご注意ください。
東北北部の雨は次第にやみ、昼前から日差しの出る所もありそうです。南部は昼過ぎにかけて広い範囲で雨が降るでしょう。
関東から近畿、中国地方は断続的に雨が降り、局地的に雷を伴って、道路が川のようになるほど激しく降りそうです。特に、北陸や中国地方では、あす30日(火)にかけて、総雨量が100ミリを超える大雨となる恐れがあり、予想より雨雲が発達した場合は、警報級の大雨になる可能性があります。土砂災害や低い土地の浸水、川の増水に注意・警戒してください。
四国と九州も昼頃から広い範囲で雨が降るでしょう。夜は雷を伴って土砂降りの雨になる所もありそうです。
沖縄は雨で、台風の接近に伴い、次第に風が強まります。沿岸の海域では、うねりを伴いしけるでしょう。先島諸島では大しけとなるため、高波に警戒してください。
最高気温 関東甲信は4月下旬並み
平年を下回る所がほとんどで、関東甲信は4月下旬並みの見込みです。蒸し暑さから一転、昼間でも羽織る物が必要でしょう。服装をうまく調節して、体調を崩さないようにご注意ください。
激しい雨とは
激しい雨とは、1時間雨量が30ミリ以上~50ミリ未満の雨を表しています。これは、バケツをひっくり返したように降るイメージです。また、傘をさしていても濡れるレベルで、木造住宅の屋内では、寝ている人の半数くらいが雨に気づくほどです。外では道路が川のようになり、高速道路を走る車は、タイヤと路面の間に水の膜ができて、ブレーキがきかなくなる「ハイドロプレーニング現象」が起こる恐れがあります。
激しい雨が降ると予想される所では、土砂災害や低い土地の浸水、川の増水・氾濫を引き起こす可能性がありますので、注意が必要です。
大雨の時に危険な場所
普段は流れの遅い河川や用水路でも、大雨によって増水したり、流れが速くなったりします。増水した用水路は、道路との境目が分からなくなって、足をとられることがあります。絶対に近づかないようにしてください。
また、アンダーパスなど低い所を通る道路では、車が水につかると、水圧によって、ドアが開かなくなることもあります。運転の際は、なるべく低い所を通る道路を避けるようにしましょう。
山などの急な斜面は、大雨によっていつ崩れるか分かりません。急な斜面や崖には、決して近づかないようにしてください。