19日頃にかけて寒さ続く 20日(祝・春分の日)から暖かく 桜の季節の天候は?
昨日14日までは暖かく 季節先取りも
昨日14日までの数日は、日本付近は暖かい空気に覆われました。13日は、東京都心で最高気温が20℃を超えるなど、季節先取りとなることもありました。
19日頃にかけて寒の戻り
天気は短い周期変化です。明日16日は、本州の南を低気圧が東へ進み、広く雨が降るでしょう。東北や北海道を中心に雪になり、太平洋側では17日にかけて大雪になるおそれがあり、暴風が吹くこともある見込みです。
次に広く天気が崩れるのは、18日から19日です。広く雨雲がかかり、東北や北海道では雪になるでしょう。大気の状態が非常に不安定になるため、雨雲や雪雲は発達しやすく、雷が鳴り、降り方が強まることもある見込みです。そればかりか、関東などでもあられや雹(ひょう)が降ることもありそうです。
20日(祝・春分の日)から次第に暖かく
日差しに力強さを感じられるようになる頃です。今のところの予想では、3月下旬は、九州から関東では最高気温が20℃前後の日が続くでしょう。東北も15℃を超える日が多く、北海道でも10℃くらいの日が多い見込みです。天気は晴れる日が続くことはなく、広く雨が降る日があるでしょう。
桜開花予想
桜の季節の天候は?
成層圏突然昇温は、雲の発生や降水などの天気現象が起こる対流圏のさらに上、成層圏で急に気温が上昇する現象です。冬の間、北極の上空には寒気がたまり、強い西風によって成層圏は気温変化が穏やかな状態が保たれているのですが、成層圏で、西風が弱まったり、あるいは東風に変わったりして、気温が急に上昇することがあります。
成層圏突然昇温の発生から2週間から3週間経つと、対流圏では、偏西風が蛇行し、その蛇行を強めることがあります。
偏西風の蛇行が維持されることは、気温や降水が平年とは大きく異なる状況が続くことになるため、異常気象をもたらす重要な要因の一つです。
なお、日本では、2023年の3月は記録的な高温になりました。このときの高温の一因が、成層圏突然昇温です。
今回、成層圏突然昇温が、3月下旬から4月に入る頃の天候に影響を与えるかどうかは、まだわかりません。2023年は暖かさをもたらしましたが、必ずそうなるとは限りません。日本では、ちょうど桜の季節です。今後、最新の気象情報をこまめにチェックすることをお勧めします。