12日は暖かい南風が強まる 関東など春一番の可能性「大」 雪山では雪崩に注意
12日(水)は西から天気が下り坂 広い範囲で南よりの風が強まる 春一番が発表される所も
九州、中国四国は朝から雲が多く、昼頃から次第に雨が降るでしょう。一時的にカミナリを伴って、雨脚が強まることもあります。落雷や突風には十分ご注意下さい。
近畿、東海、北陸、関東は、午前中は広く晴れ間はでますが、午後になると次第に雲が多くなります。夕方から雨の降りだす所があり、夜は、広く雨雲に覆われるでしょう。標高の高い所では雪が交じることもありそうです。
東北、北海道は一日を通して雲が多く、午後を中心に雪や雨が降るでしょう。ふぶく所もありますので、車を運転される方は、見通しの悪さにご注意下さい。
低気圧中心に向かって、南から暖かい空気が流れ込むため、日中の気温は広く3月並みになりそうです。スキーやスノーボードといった冬のレジャーを楽しまれる方は、なだれに注意が必要です。また、積雪が多い地域では、屋根からの落雪にもご注意下さい。
なお、沿岸部を中心に広い範囲で南よりの風が強まるでしょう。このタイミングで、北陸に続き、春一番が発表される所もありそうです。雨を伴う地域では、傘を飛ばされないようにお気をつけ下さい。
※春一番とは、立春から春分までに、広範囲で初めて吹く暖かく強い南風のことをいいます。今月3日の立春には、北陸地方で観測史上最も早い春一番が吹きました。
なだれの種類は2つ
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1つは「表層なだれ」です。これは、山に積もっている古い雪の上に、新たに積もった雪が滑り落ちる現象です。1、2月頃の寒さが厳しい冬の時期に、山の急斜面で発生しやすく、雪庇や吹きだまりができている斜面で多く発生します。
もう1つは「全層なだれ」です。こちらは、山に積もった雪が、全て滑り落ちる現象です。気温が上昇する春先に、雨が降った後や、フェーン現象などで気温が上がった時に多く発生し、斜面の上の固くて重い雪が、流れるように滑り落ちます。過去になだれが発生した斜面や、積雪に亀裂が入っている所では、特にご注意ください。
春のような暖かさから一転、13日(木)は冬本番の寒さに
北陸や東北から北海道の日本海側を中心に雪が降るでしょう。沿岸部を中心に冷たい季節風が吹き付け、冬の嵐になりそうです。いったん解けた雪の上に、再び積雪する路面ではシャーベット状になることもあり、いっそうの注意が必要です。
一方、北海道から東北の太平洋側や関東から九州にかけては、広く晴れる見込みです。ただ、日差しの暖かさよりも、冷たい風の方に軍配が上がるでしょう。防寒対策を万全にしてお出かけ下さい。