雨の実況 九州北部 土砂災害の発生が急激に高まる 川の氾濫に警戒
山口県 線状降水帯発生
午前0時30分までの1時間に山口県下関市下関付近で1時間に約110ミリ、
午前2時までの1時間に福岡県築上町付近で約110ミリの猛烈な雨が降ったとみられ、記録的短時間大雨情報が発表されました。
九州は、いったん雨の降り方が弱まっている所もありますが、九州の西の海上に広がる発達した雨雲が、このあとかかってくる予想です。
土砂災害に警戒を
午前5時現在、福岡県や山口県の広い範囲、佐賀県や熊本県、大分県、長崎県、宮崎県、広島県、愛媛県に土砂災害警戒情報が発表されている地域があります。
避難することが難しい場合は、2階以上、がけの反対側など、少しでも安全な場所に移動してください。
佐波川など氾濫のおそれも

これらの川では氾濫危険水位を超えていて、氾濫するおそれがあります。市町村からの避難情報に十分注意して、適切な防災行動をとってください。
警戒レベル3相当の氾濫警戒情報が、山口県の島田川水系島田川に発表されています。今後、水位はさらに上昇する予想で、警戒が必要です。
近くの川の様子が心配になっても、川を見に行くことは絶対にやめてください。ホームページやテレビ、ラジオなどで最新の情報を確認しましょう。
土砂災害から避難するには
これまで、土砂災害の多くは、木造家屋の1階で被害にあっています。すでに雨が強まっているなど、どうしても避難場所への移動が困難な場合は、近くの頑丈な建物の2階以上へ移るのも、選択肢の一つです。家の中に留まる場合も、斜面から離れた部屋や、2階以上の部屋へ移ってください。
万が一、土石流が発生した場合は、土砂の流れる方向に対して直角に、できるだけ高い所へ避難することが、命を守ることにつながります。