全国的に北風冷たい仕事始め 来週は一転、高温傾向 雪崩や落雪に注意
最高気温 北日本中心に今シーズン一番低い所も
4日15時までの最高気温は、札幌市マイナス2.3℃、旭川市マイナス6.3℃、釧路市マイナス4.1℃、青森市マイナス1.6℃など、北海道や東北北部では、きのう(3日)より4℃前後低く、軒並み氷点下。釧路市は今シーズン一番の寒さとなりました。
関東~九州は10℃前後の所が多くなりましたが、名古屋市は8.7℃と、2日連続で10℃を下回り、にわか雨やにわか雪が降りました。新潟県は断続的に雪が降り、津南町ではマイナス0.4℃と、今シーズン初めて真冬日(最高気温が0℃未満)になるかもしれません。東京都心は11.0℃と、ほぼ平年並みでした。
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来週は高温傾向
きのう1月3日、気象庁は高温に関する早期天候情報(※)を発表しました。それによりますと、九州北部では1月9日頃から、北海道(日本海側)・東北・東海・近畿・四国・九州南部・奄美は1月10日ごろから、関東甲信・北陸・中国地方は1月11日頃から、寒気の影響を受けにくく、気温は平年より高めとなる予想です。
※早期天候情報は、情報発表日の6日後から14日後までを対象として、 5日間平均気温が「かなり高い」もしくは「かなり低い」となる確率が30%以上、または5日間降雪量が「かなり多い」となる確率が30%以上と見込まれる場合に発表されます(降雪量については11月~3月のみ)。
積雪 平年の2倍以上の所も
【4日15時現在 積雪の深さ】
・山形県大蔵村肘折 245センチ(平年比174%)
・青森県酸ヶ湯 227センチ(平年比115%)
・新潟県魚沼市西名(守門) 213センチ(平年比213%)
・新潟県津南町 184センチ(平年比163%)
積雪の多い所では、来週の気温上昇に伴って、雪崩や屋根からの落雪、道路の冠水などに注意が必要となりそうです。
雪崩や落雪に注意
1つは「表層なだれ」です。これは、山に積もっている古い雪の上に、新たに積もった雪が滑り落ちる現象です。1、2月頃の寒さが厳しい冬の時期に、山の急斜面で発生しやすく、雪庇や吹きだまりができている斜面で多く発生します。
もう1つは「全層なだれ」です。こちらは、山に積もった雪が、全て滑り落ちる現象です。気温が上昇する春先に、雨が降った後や、フェーン現象などで気温が上がった時に多く発生し、斜面の上の固くて重い雪が、流れるように滑り落ちます。過去に雪崩が発生した斜面や、積雪に亀裂が入っている所では、特にご注意ください。