猛暑も一因 あす28日 局地的に雨雲が急発達 ゲリラ豪雨による停電など 対策は
午後 雨雲が発達しやすい
地上の気温が上がるにつれて、上空との気温差が大きくなるため、午後は広い範囲で大気の状態が不安定になるでしょう。九州から関東甲信、北陸、東北南部では、山沿いを中心に雷を伴った激しい雨の降る所がありそうです。東海や甲信は局地的に、滝のような非常に激しい雨が降るでしょう。風が弱いため、同じような場所で数時間にわたって大雨になる可能性もあります。
発達した雨雲の下では、落雷や竜巻などの激しい突風、ヒョウにご注意ください。また停電が発生することも考えられます。停電すると冷房が使えなくなり、部屋の温度が上昇します。また停電時の室内は、湿度が高く、風が弱い状態で、熱中症にかかるリスクが高くなります。
備えておきたい 熱中症対策グッズ
① 水分
一人あたり1日3ℓの水を備蓄しておきましょう。熱中症予防対策として水や麦茶などノンカフェイン飲料がおすすめです。
② 塩分
0.1~0.2%の濃度の食塩水(1ℓの水に対して1~2gの食塩を加えたもの)や糖分も補給できるスポーツドリンク、塩分を含む飴・タブレットや梅干しなどを用意しておくとよいでしょう。
③冷却グッズ
ネッククーラーや保冷剤、水とうちわや扇子、携帯型扇風機を組み合わせて使い、気化熱で体を冷やすとよいでしょう。
ゲリラ豪雨に遭遇したら
① 頑丈な建物に入りましょう。発達した積乱雲は、ゲリラ豪雨(局地的な大雨)だけでなく、落雷や竜巻などの突風をもたらすこともあります。屋外にいる場合は、すぐに頑丈な建物に入り、2階以上の窓から離れた所へ避難しましょう。
② 最新の気象情報を確認しましょう。ゲリラ豪雨(局地的な大雨)は、ごく狭い範囲で、短い時間に大量の雨が降るというのが特徴です。雨雲レーダーをチェックすると、「今、どこで雨雲が発達しているのか」という実況だけでなく、「この後、雨雲がどこへ進むのか」という予想もわかります。自分のいる付近を拡大すれば、より詳しく知ることができます。
③ 地下施設・水辺から離れましょう。ゲリラ豪雨(局地的な大雨)が街中で発生すると、アスファルトなどによって水はけが悪いために、思わぬ所に水が溜まる恐れがあります。地下施設にいる場合は、できるだけ早く、地上の高い所へ移動してください。また、雨宿りをする際は、建物の地下室や地下街を避けましょう。橋の下も、川が急に増水する恐れがありますので、絶対に避けてください。